2025年4月18日金曜日

まさか知らずに削除!?inetpubフォルダーの重要性を解説

Windows 10/11 向けのアップデート KB5055523 を適用すると C:\inetpub という謎の空フォルダーが作成されますが削除しないでください。

CVE-2025-21204 - セキュリティ更新プログラム ガイド - Microsoft - Windows プロセス アクティブ化の特権昇格の脆弱性

お使いのオペレーティングシステムのセキュリティ更新プログラム一覧に記載されている更新プログラムをインストールすると、デバイス上に新しい%systemdrive%\inetpubフォルダが作成されます。このフォルダは、対象デバイスでインターネット インフォメーション サービス (IIS) がアクティブかどうかに関わらず、削除しないでください。この動作は保護強化のための変更の一部であり、IT管理者やエンドユーザーによる操作は必要ありません。

IIS とは、Windows 付属の Webサーバー機能。デフォルトでは無効になっています。Web開発者やシステム管理者以外には馴染みのない機能。

inetpubフォルダーは、Microsoft のインターネット インフォメーション サービス (IIS) の既定のルート ディレクトリです。通常、Web サイトのコンテンツ、ログ ファイル、および IIS 関連の構成ファイルが格納されます。

ここまで建前

もちろん削除しました。

  • 空のフォルダーを削除したくらいで不具合があるわけがない。
  • それがセキュリティリスクなら、Windows の問題。
  • IIS を有効にしていないのになぜinetpubフォルダーが関係するのか?

Windows は必要なフォルダーを自動で作ります。

たとえば、%TMP%%TEMP% フォルダーが存在しなかったとすると、必要になったとき、Windows はデフォルトの場所に自動で作成します。ほかにはデスクトップのターゲットや WER (Windows Error Reporting) フォルダーなども同様です。