デスクトップの右クリックメニューのディスプレイ設定と個人用設定は項目へのショートカットで元は同じ Windows の設定です。
それらをサブメニューへ 1 つにまとめますが、サブメニューが 2 つしかないのはもったいないので、アクセスしづらいコントロールパネルも追加します。
レジストリのエントリを少なく華麗に実装します。ぜひお見せしたいテクニックです。
カスタマイズ
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レジストリキーを 3 つ作成します。
HKCU\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\ControlPanel\command
HKCU\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\Display
HKCU\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\Personalize
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ControlPanel\command キーの (既定) を control にします。
ControlPanel キーへ戻り、データを追加します。
- Icon (文字列値) : imageres.dll,-27
- MUIVerb (文字列値) : @shell32.dll,-4161
- LegacyDisable (文字列値)
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Display と Personalize キーに、LegacyDisable (文字列値) を追加します。
ここまでが下準備。次に本体を作成します。
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レジストリキーを作成。
HKCU\SOFTWARE\Classes\Directory\Background\shell\Settings
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Settings キーへデータを追加します。
- ExtendedSubCommandsKey (文字列値) : DesktopBackground
- Icon (文字列値) : shell32.dll,-16826
- MUIVerb (文字列値) : @shell32.dll,-31312
- Position (文字列値) : Bottom
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完成です。デスクトップとフォルダーの背景にメニューが出ます。
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\ControlPanel]
"Icon"="imageres.dll,-27"
"MUIVerb"="@shell32.dll,-4161"
"LegacyDisable"=""
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\ControlPanel\command]
@="control"
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\Display]
"LegacyDisable"=""
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground\Shell\Personalize]
"LegacyDisable"=""
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Directory\Background\shell\Settings]
"ExtendedSubCommandsKey"="DesktopBackground"
"Icon"="shell32.dll,-16826"
"MUIVerb"="@shell32.dll,-31312"
"Position"="Bottom"
元に戻す
元に戻すには、追加したレジストリキーを削除するだけです。
一応、今回追加したデータの他に使用されていないか確認が必要ですが、ほぼ間違いなく DesktopBackground と Directory キーの削除で元の状態です。
[-HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\DesktopBackground]
[-HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Directory]