Outlook.comでの代理送信の設定
メール画面右上→メールの詳細設定→メール アカウント
送受信用アカウントの追加 から他のSMTPサーバーの指定が可能になりました。
ただし、送信のみの設定はできなく、POP受信の設定をしないと使えません。
実際に設定してみてブラウザから幾つかのメールアドレスに送信してみました。
送信者の IP アドレスは追加されない。
送信者の IP は個人情報と見なされ、どのような設定でも送信されなくなっています。これは、今回の変更以前の昨年末くらいに仕様の変更がされました。
具体的にはX-Originating-IP ヘッダが付かなくなりました。IP情報が添付されなくなり、ぐっと使い勝手が良くなっています。
ちなみに Gmail も IP アドレスは個人情報として扱っており、全く話題に上りませんが、ちょっとした風潮で、より安全にやり取りできるようになってきています。
送信側のヘッダに、送信者情報を含むものがありました。
X-Originating-Email: Outlookのログインアドレス
どういう仕組みなのか、今回確認した受信側の全てに、このヘッダは含まれていないので、問題ありませんでした。
X-EIP: ヘッダに 32 文字の情報が追加されています。
X-EIP: [abcdefghijklmnopqrstuvwxyz012345]
Microsoft コミュニティ - Microsoft Windows
X-Originating-IP をマスキングしたものです。
同一IPで送信しても、この値は変化します。おそらく運営者のみが複合可能で、受信者がここから何か情報を得る事はできないと思います。
Return-Path が付かなくなった。
Return-Path: は追加されないので、必然的に代理したアドレスに返信されます。
Outlookは、POP受信が必須なので、そのまま返信メールを確認できます。
従来からある、OutlookのSMTPでは、ログイン アカウントが追加されます。
Reply-To: は元々は追加されませんが、詳細設定から返信先アドレスを指定した場合には、そのアドレスが送信されます。
Received: from から Hotmail のサーバーを経由したことはわかります。
送信や経由したサーバーはアカウント情報とは関係がないので問題ないです。
結論としては、今まで使いようがなかった、Outlook の代理送信は、今回の変更により普通に使えるようになったと言って良いと思います。
最後に色々なメールサービスに送信した結果の一部を載せておきます。
代理するメールによると思いますが、SPF (なりすまし拒否)の結果が少し気になります。
いずれのメールに対しても送信者の情報は追加されませんでした。