モバイル ファースト インデックス(MFI)において Google が認識するサイトの幅はいくつなのでしょうか?
サーチコンソールの URL 検査ツールでは Googlebot がどのようにページを認識しているかをスクリーンショットで確認できます。
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URL 検査 → 公開 URL をテスト
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テスト済みのページを表示
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スクリーンショット
サーチコンソールのライブテストの結果からモバイル ファースト インデックスにおける縦横幅を検証しました。
実際は ウェブ レンダリング サービス(WRS) がレンダリングしますが、ここでは Googlebot と表記します。
モバイル ファースト インデックスの横幅
テスト済みのページのスクリーンショットはブラウザの表示幅によって大きさが変わりますが、実は画像になっているのでダウンロードできます。
それによると画像の横幅は 412 px、縦はコンテンツの高さすべてです。ただし 10000 px が限界値。
*この記事公開直後に仕様変更があり、画像の高さの最大値は 1744 px になりました。
これを結論としたいところですが、412 px のブログと見比べてみると微妙に違います。ブラウザを Firefox から Chrome へ変更しても同じように Googlebot のレンダリングとは異なります。
URL テスト
ブログ 実写
重ねた結果 (手前がライブテスト)
よく観察すると、画像、行間、フォームの位置や大きさは合致しており、フォントのみ異なっています。
Googlebot は ブラウザの Chrome のエンジンでレンダリングしますが、Android の Chrome が使われるようです。Nonsubject のメイリオ指定は強制的に変更されています。
Roboto (欧文)と Noto Sans JP (日本語)をインストール後、font-family を指定して確認。
英語部分の Roboto は表示が近くなったものの、反対に日本語部分の Noto Sans JP は合わなくなったようにも見えます。
そのようなわけで、MFI のフォントは不明。ただ、メイリオは横に広いので違いが顕著な割にコンテンツ量の違いは数文字程度なので、特別にこだわる必要もないでしょう。
モバイル ファースト インデックスの高さを調べる
要するにファーストビューの高さを知りたいのです。
横幅と違いブラウザの状態によって表示が変わるため検証が難しくなっていますが、表示エリアを拡大縮小しても表示されるコンテンツの量は変わらないのと、高さには限界が存在するので、この部分をファーストビューと仮定して検証します。
高さの限界までのコンテンツ量と URL 検査のスクリーンショットを目視で比較。
1744 px
*この記事の公開直後に仕様が変更され画像の高さの最大値は 1744 px になり、検証はムダになりましたが、はからずも数字は正しかったことが証明されました。
スマホの縦サイズは 600–900 px 程度ですが、ここで語っているのは実機ではなく Google が認識すると思われるファーストビューです。
1744 px でのコンテンツ量はデスクトップではまだ序文あたり、スマホでもサッと 1–2 画面スクロールするエリアなので、それほど多くありません。
仮に 900 px だとすると、ほとんどメインのコンテンツが含まれていないことになるため、ファーストビュー 1744 px が正しいとは言えないが、妥当な数字ではないでしょうか。
結論:ファーストビューの推測値
幅 × 高さ | 412 × 1744 px |
SEO の視点から
ファーストビューを気にする理由は自身の SEO に対する考えがあるからです。
- Googlebot はページ全体で何が書かれてるかを見てる。
- Googlebot はファーストビューを非常によく見てる。
ページ全体で何が書かれてるか見てる は、逆に言うと細かい内容は見ていない。
フリーメールのレビューを運営していて一番気になるところであり、クエリに対する完全な答えが中盤以降に掲載されてるのにもかかわらず検索結果に表示すらされない。
表示されるのはクエリへの回答とは直接関係のないドメインの強いサイトや人気のあるページのみ。
反面、Googlebot は、ファーストビューを非常によく見てる
経験則ですが、ファーストビューのキーワードやページの説明は非常によく検索結果にマッチします。もっと言うと、ファーストビューしか見ていないと思われるページが存在する。
画像検索も先頭のアイキャッチが表示される確率が高い。
そのため、ファーストビューにできる限り概要を詰め込むと効果的だと思う。
今だからこそ meta description
Description が検索結果のスニペットに表示される確率は小さいですが、ファーストビューに書ききれなかったキーワードを詰め込んだり、中盤以降の内容を持ち上げることができます。
Q. あんたの記事ほとんど Description 書いてないじゃん?
A. 面倒くさいからです。いつか書きます。