PortableApps.com の HP に特徴が書かれてあります。
USB で持ち運びができ、どの Windows でも動作する。
オープンソースで無料
登録不要。
アドウェア、スパイウェア、マルウェア が入っていない。
一番下は微妙で、煩わしくない程度で広告やサイトへの誘導が含まれていたり、意図しない通信を行うものもあります。
レジストリに付いては、一般的にはレジストリを使用しないアプリと言っていいと思います。
ただこれもちょっと微妙で、関連付けの設定やシェルメニューの追加スタートアップに登録などのWindowsの動作を変更するものについてはレジストリを使います。
丁寧に作ってあるものだと設定できないようになっていますが、全く使用しないと思って関連付けなどをしてしまうとアンインストールした後に不整合が起こります。
前回の PicPick Portable については、日本では無料ではないので、当てはまらなくなってしまいましたが、他の国のユーザーが受ける恩恵を考えると、このまま PortableApps として継続されていくと思います。
中々全部のアプリを定義に当てはめるのは難しいと思う中で、微妙な立ち位置にあるものの例を紹介したいと思います。
Wireshark Portable
Wireshark はパケットモニタです。ネットワークの調査に使います。
通常のポータブル版の他に、ありがたいことに PortableApps フォーマット(.paf.exe)のものまで提供されていますが、PortableApps.com のリストには入っていません。
Wireshark の動作にはパケット キャプチャによく使われる、WinPcap ドライバのインストールが別途必要です。したがって USB に入れて持ち出しても、外出先の Windows では動かないので、PortableApps には分類されていないのかもしれません。
最新版は次のアプリと同じ方法を用いて外出先でも動作するようになりましたが、やはりリストには入っていません。
もう一つの考えられる理由として、Wireshark Portable は僅かながら設定をレジストリに書き出します。本当に微少なのでiniファイルにすればいいのにとは思いますが、そうゆう仕様になっています。ただ他のPortableAppsのごく一部は設定にレジストリを使うものもあります。
;Uninstall Wireshark Portable
[-HKEY_CURRENT_USER\Software\Wireshark\WinSparkle Settings]
OpenVPN Portable
VPN ソフトウェアです。
こちらも、動作には別途TAPドライバが必要です。それにもかかわらず、外出先のWindows上でも動作します。どうゆう仕組みなのかというと、「起動時にドライバをインストールして終了時にアンインストールする」という荒技を使っています。
持ち歩いても移動先で動作するので、PortableApps にリストしてもよさそうですが、やはり入っていません。
PortableAppsではない確かな理由は知りません。なにか権利の関係かもしれませんが、この2つを見ると、フォルダ内のファイルだけで完全に独立して動作するというのも条件なのかもしれません。
PortableAppsは、本当にユーザーの支持を得てポータブルにして欲しいと望まれたソフトウェアしか置いてありません。
好き嫌いこそあれ、きっと誰もが満足できるものでしょう。
これこそが、PortableAppsの一番の特徴ではないかとも思います。
何かないかなと思ったら、真っ先に探してみてもいいんじゃないでしょうか?
お試し利用にも最適です。きっと良いものが見つかります。