Windows10 付属のペイントは WebP 画像フォーマットを扱えますが、エクスプローラーのシェルには編集メニューがありません。
WebP 画像の右クリックに編集メニューを付けることにより、ウェブ開発者はより効率的に画像を編集できるだけでなく、ダウンロードや外部ソフトウェアの使用などの手間を省くことができます。これにより、ウェブサイトの画像編集プロセスが簡素化され、生産性が向上します。
レジストリから WebP 画像へ編集メニューを追加する方法
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レジストリキーを作成します。
HKCU\SOFTWARE\Classes\SystemFileAssociations\.webp\shell\edit\command
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既定のデータをmspaint.exe "%1"にします。
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完成です。
mspaint.exe のところは、好みのソフトウェアの指定もできます。
ほかの設定と同じように環境変数を使うには、REG_EXPAND_SZ で書き込みます。
"%systemroot%\system32\mspaint.exe" "%1"
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\SystemFileAssociations\.webp\shell\edit\command]
@=hex(2):22,00,25,00,73,00,79,00,73,00,74,00,65,00,6d,00,72,00,6f,00,6f,00,74,\
00,25,00,5c,00,73,00,79,00,73,00,74,00,65,00,6d,00,33,00,32,00,5c,00,6d,00,\
73,00,70,00,61,00,69,00,6e,00,74,00,2e,00,65,00,78,00,65,00,22,00,20,00,22,\
00,25,00,31,00,22,00,00,00
Windows と WebP
WebP は、Google が開発した新しい画像フォーマットであり、高い圧縮率と高品質な画像を提供します。WebP は、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるために広く使用されており、多くのウェブ開発者にとって重要なツールとなっています。
一般的に、WebP 画像はブラウザによってサポートされており、ウェブページ上で正しく表示されます。しかし、WebP 画像を編集する必要がある場合、通常は画像をダウンロードして専用の画像編集ソフトウェアを使用する必要があります。
ただ、Windows10 のペイントは WebP の読み込みはできても書き出しができません。また、フォトビューアーでの WebP は表示こそ可能なものの黒ずんで表示されます。
そのため、Windows10 の WebP 対応は中途半端で発展途上といえます。
いずれ対応されるはずですが、その場合でも今回追加したレジストリを削除すれば簡単に元に戻せます。おそらく、何もしなくても問題ないでしょう。通常のプログラムは使わない場所です。
HKCU の SystemFileAssociations キーはデフォルトで存在しません。
フォトビューアーを復活させるなど独自のカスタマイズをしていなければキーの削除で元に戻ります。
[-HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\SystemFileAssociations]