2007年5月23日水曜日

ATOKで電子辞典検索する

電子辞典

ATOK2007 になって、IE の右クリックメニューから『ATOKで電子辞典検索する』が無くなりました。

おかしいと思い、ATOK の FAQ を調べたところ、Q: ホームページ上のことばを電子辞典で調べる と IE のツールバーから起動するように仕様が変更になったようです。

普段 Sleipnir というブラウザを使っているのですが、Sleipnir に限らず、ほとんどのフリーのブラウザは、技術的に難しい、問題が発生しやすい等の理由で IE ツールバーをサポートしていません。

ですので実質 IE からしか使えません。英単語を調べるのに、ちょこちょこ便利に使っていましたし、使い慣れたブラウザを変えるのは大変です。

そこで、IE の右クリックメニューに『ATOKで電子辞典検索する』を追加してみました。

Windows XP x64 の場合

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt\ATOKで電子辞典検索する
@="res://C:\\WINDOWS\\SysWOW64\\ATOKEXIF.DLL/AtokConsultDrmDic.htm"
"contexts"=dword:00000010
"Flags"=dword:00000000

Notepad に貼り付けて ファイル→保存 でコモンダイアログを開いて、ファイル名の欄に bATOK64.reg と入力して、一番下のエンコードの欄で Unicode を選択してデスクトップ等に保存します。

ブラウザが開いていたら閉じて、ATOK64.reg をダブルクリックして実行すれば完了です。ATOK64.reg は捨てて構いません。

Windows XPの場合

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt\ATOKで電子辞典検索する]
@="res://C:\\WINDOWS\\system32\\ATOKEXIF.DLL/AtokConsultDrmDic.htm"
"contexts"=dword:00000010
"Flags"=dword:00000000

大丈夫だと思いますが、こちらは確認していません

atokexif.dll を覗いてみたところ、他のコマンドもできそうでした。

ATOKでページ内の単語を学習する(&L)
"ATOKで電子辞典検索する" を " ATOKでページ内の単語を学習する(&L)" に変更。
"AtokConsultDrmDic.htm" を "AtokRegTextWords.htm" に変更。
""contexts"=dword:00000010"を ""Contexts"=dword:00000001" に変更。

ATOKへ単語を登録する(&J)
"ATOKで電子辞典検索する"  を " ATOKへ単語を登録する(&J)" に変更。
"AtokConsultDrmDic.htm" を "AtokRegWord.htm" に変更。
""contexts"=dword:00000010" はそのままで。

ATOKへ省入力候補を追加する(&S)
"ATOKで電子辞典検索する" を "ATOKへ省入力候補を追加する(&S)"に変更。
"AtokConsultDrmDic.htm""をAtokRegisterAbbrevData.htm" に変更。
""contexts"=dword:00000010"を""Contexts"=dword:00000001" に変更。 で大丈夫だと思います。

全部まとめた場合のWindows XP での例

----------ここから----------
Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt\ATOKでページ内の単語を学習する(&L)]
@="res://C:\\WINDOWS\\system32\\atokexif.dll/AtokRegTextWords.htm"
"Contexts"=dword:00000001
"Flags"=dword:00000000

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt\ATOKで電子辞典検索する(&D)]
@="res://C:\\WINDOWS\\system32\\atokexif.dll/AtokConsultDrmDic.htm"
"Contexts"=dword:00000010
"Flags"=dword:00000000

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt\ATOKへ単語を登録する(&J)]
@="res://C:\\WINDOWS\\system32\\atokexif.dll/AtokRegWord.htm"
"Contexts"=dword:00000010
"Flags"=dword:00000000

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt\ATOKへ省入力候補を追加する(&S)]
@="res://C:\\WINDOWS\\system32\\atokexif.dll/AtokRegisterAbbrevData.htm"
"Contexts"=dword:00000001
"Flags"=dword:00000000
----------ここまで----------

Notepadに貼り付けてファイル名を ATOK.reg として、Unicode で保存して実行します。

この例は確認していません。 "ATOKで電子辞典検索する(&D)" の"&"の後の文字(この場合 "D" )がショートカットキーになります。ショートカットキーを使わない場合は、(&D)の部分はいりません。 "Contexts"=dword:00000001 というのは、通常IEを右クリックしたときに表示されるという意味です。 "Contexts"=dword:00000010 というのは、テキストを選択した状態でIEを右クリックしたときに表示されるという意味です。

ついでに、JUST オンラインアップデートの常駐を解除する方法です。

公式はこちらです。 うちの環境では、あとかたもなく無くなっていて、うろ覚えなのですが、おそらくHKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run から該当する値を削除すればO.K だったと思います。

ジャストシステムさんの製品は、ATOK2007 のほかに ラベルマイティ7 を使っているのですが、今回はどちらもなバージョンアップでした。たぶん変化をつけないと売れないからなのでしょうが、そんな事しなくてもATOKは良いソフトですよ。