パスとしてコピーのメニューは Shift +右クリック
で表示できます。

しかしこの操作では片方の手をフトンから出さなければならず、とても寒いです。
そのまま前面に表示するのは、ちょっと難しいので、本来のメニューとは別に Shell コマンドで実装してみました。
レジストリのキーを作成します。
HKCU\Software\Classes\AllFilesystemObjects\shell\CopyPath\command

command キーの既定のデータを入力します。
cmd.exe /c @echo %1|clip


スペースを含んだパスもコピーできます。
"%1" にすると""で囲んだパスがコピーされます。
HKCUをHKLMにするとすべてのユーザーが対象になります。元に戻すには追加したキーや値を削除します。
一瞬コマンドウィンドウが開くのが惜しいですが、無理な体勢を強いられコーヒーをこぼし、静まりかえった冬の真夜中に絶叫するよりましです。
これだけでは味気ないので、項目名とアイコンをお好みで追加します。
CopyPathキーを選択。Icon (文字列値)を作成して、データをshell32.dll,-243にします。
MUIVerb (文字列値)を作成して、データを@shell32.dll,-30328にします。


Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\AllFilesystemObjects\shell\CopyPath]
"Icon"="shell32.dll,-243"
"MUIVerb"="@shell32.dll,-30328"
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\AllFilesystemObjects\shell\CopyPath\command]
@="cmd.exe /c @echo %1|clip"
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\AllFilesystemObjects\shell\CopyPath]
"Icon"="shell32.dll,-243"
"MUIVerb"="@shell32.dll,-30328"
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\AllFilesystemObjects\shell\CopyPath\command]
@="cmd.exe /c @echo %1|clip"
Shiftを押した時に同じ項目が2つ表示され、ショートカットキーも同じになっています。Aを押すごとに、選択が切り替わり Enter で決定できます。アイコンが付いているのがパスのみコピーで、本来のメニューは""で囲んだパスになります。

"MUIVerb"="パスとしてコピー(&F)" … Fは空いているショートカットキー
"MUIVerb"="パスとしてコピー" … ショートカットキーなし
などにするとかぶらなくなります。
実用しているのは、もう少し工夫して表示位置が揃うようにしています。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\AllFilesystemObjects\shell\CopyPath]
"Position"="bottom"
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{F3D06E7C-1E45-4A26-847E-F9FCDEE59BE0}]
"flags"=dword:00000000
"Position"="bottom"
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{F3D06E7C-1E45-4A26-847E-F9FCDEE59BE0}]
"flags"=dword:00000000

このコマンドは DLL ファイルの中に入っているため、パッチをあてずにそのまま前面に持ってくるのは不可能なため、新しく追加する形で実装しました。