互換性の設定はファイルやファイルシステムではなく、レジストリに記憶されています。
これらは互換性の設定を解除すれば削除されますが、それをせずにアンインストールしてしまった場合はレジストリに残ったままになり、蓄積されていきます。
次のキーの値にパスを含んで記載されていますので、無効なものは削除できます。
ユーザーごと
HKCU\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Layers
全てのユーザー
HKLM\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Layers
プログラムの互換性アシスタントの挙動
推奨の設定を使用して再インストールする
このプログラムは正しくインストールされました
どちらを選択してもチェック済という意味で以下に記録されます。
HKCU\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Compatibility Assistant\Persisted
これも無効な値は削除できます。設定は前述のキー以下に格納されます。
厄介なのは、ここで再インストールを選択してしまった場合。上の 2 つに加えてタスクが追加されます。
%SystemRoot%\System32\Tasks
タスク スケジューラから確認できます。(taskschd.msc)
一番上の階層の名前が ID になっているものです。
操作タブから、プログラム名を確認できます。pcalua.exe はプログラムの互換性アシスタントです。
これも存在しないものは削除できます。
個人用に使っている、レジストリのクリーンアップ用ファイルです。
キーごと削除して互換性の設定を全て破棄しています。互換性の設定を行うとキーは再度作成されます。
[-HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Layers]
[-HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Layers]
[-HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Compatibility Assistant\Persisted]
初期の頃の Windows 7 は、やたらプログラムの互換性アシスタントのダイアログが出ていましたが、その後のパッチで出現頻度は減っていきました。
リリース直後から長く使っていると、必要がないのに互換性の設定がなされている可能性もあります。
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